【競馬ビギナー講座】適正距離用語

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適正距離とは

人間の陸上選手でも短距離が得意な選手を短距離ランナー、中距離が得意な選手を中距離ランナー、長距離が得意な選手を長距離ランナーと、距離別に選手を得意距離の名前で言いますよね。馬も同じように得意距離で、「この馬は●●だね。」みたいに言います。この言葉の意味だけを知っているだけでも競馬ファンの第一歩になるはずです。

JRAの平地レースは(障害レースは除く)1000mのレースから3600mの距離を4種に分けて、その馬の得意距離を表現します。

 

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スプリンター(芝)

 

スプリンター」はスピードを身上とし、短距離レースの得意な馬のこと。1600m未満の距離に強い馬を呼びます。JRAで開催している1600m未満のG1レースは2レースあります。距離1200m(芝)の「高松宮記念」と「スプリンターズステークス」になります。スプリンター馬の例えとしてあげるのであれば、近年では、2023年G1高松宮記念を勝ったファストフォースは7勝の内、6勝が1200mのレースなので、まさにスプリンターの馬と言って良いでしょう。

 

伝説の最強スプリンター

 

サクラバクシンオー

全11勝中、4勝が1400m、7勝が1200m、内2勝がG1レースになり、1993、94年、スプリンターズステークスを連覇をしました。しかも当時では1:07:1の驚異的なタイムで勝利をしました。まさに伝説のスプリンターと呼ばれている名馬で、バクシンオーの子供達にも、そのスピードが引き継がれています!

 

ロードカナロア

全13勝中、11勝が1200m、内4勝がG1レースになり、2012、13年、スプリンターズステークスを連覇、そして同年には海外G1レース香港スプリントを連覇しました。そして2013年の春に行われた、高松宮記念の勝利になります。ただ、2013年の安田記念(1600m)を勝っているので、個人的にはマイルも走れたのではないかと思っています。また、ロードカナロアの産駒には、アーモンドアイや、サートゥルナーリアなどは2000mから2400mのレースでも活躍をしていますので、そのスピードは子供たちに受け継がれています。

 

ファインニードル

全10勝中、9勝が1200m、内2勝がG1レースになり、2018年、スプリンターズステークス高松宮記念)になります。唯一、未勝利戦で1400mを1回だけ勝ちました。

 

2018年スプリンターズステークス

ファインニードル/レース動画

2018年高松宮記念

ファインニードル/レース動画

 

マイラー(芝)

 

マイラー」は1マイル(1.6km=1600m)前後の距離の競走を得意とする馬を呼びます。JRAで開催している1600m(芝)のG1レースは「ヴィクトリアマイル」、「安田記念」、「マイルチャンピオンシップ」が芝の1600mの古馬のG1レース。「桜花賞」が3歳牝馬限定、「NHKマイルカップ」が3歳の1600mのG1レース。「フェブラリーステークス」がダートの1600mの古馬のG1レース。また、「阪神ジュベナイルフィリーズ」、「朝日杯フィーチャリティステークス」が2歳馬の1600m(芝)のG1レースとなっています。近年のマイラー馬の例えとして、2021年にヴィクトリアマイル安田記念マイルチャンピオンシップと同年にマイルG1を3勝し、9勝の内、マイルで7勝のグランアレグリアは、まさにマイラーの馬と言って良いでしょう。

 

伝説の最強マイラー

 

トロットサンダー

地方競馬のレースは除き、中央競馬のレースだけをカウントすると。全7勝中、6勝が1600m。1600mの重賞レースの成績は、3戦3勝、内G1が2勝(1995年マイルチャンピオンシップ、1996年安田記念)1600m以外の重賞レースは3着2回、7着2回の成績で、1600mが大好きだっと思える名馬でした。

 

タイキシャトル

全11勝中、6勝が1600m、内G1が4勝(1997年マイルチャンピオンシップ、1998年安田記念、ジャック・ル・マロワ、マイルチャンピオンシップ連覇)になります。また、1997年のスプリンターズステークスで勝利していますが、引退レースとなった1998年のスプリンターズステークスでは3着に敗れてしまいました。

 

グランアレグリア

全9勝中、7勝が1600m、内G1が5勝(2019年桜花賞、2020年安田記念マイルチャンピオンシップ、2021年ヴィクトリアマイルマイルチャンピオンシップ連覇)になります。2020年のスプリンターズステークスで勝利をしています。2021年の天皇賞(秋)にも出走をし3着に敗れますが、上位にはエフフォーリア、コントレイルと、その時代でなければ、勝てていたかも?!

 

2021年マイルチャンピオンシップ

グランアレグリア/レース動画

2020年マイルチャンピオンシップ

グランアレグリア/レース動画

2019年桜花賞

グランアレグリア/レース動画

 

ステイヤー(芝)

 

ステイヤー」はスタミナ豊富で、長距離レースの得意な馬のこと。2400m以上の距離に強い馬を呼びます。JRAで開催している2400m以上のG1レースは「天皇賞(春)」3200m、「ジャパンカップ」2400m、「有馬記念」2500mが古馬の2400m以上のG1レース。また、「オークス」2400mは3歳牝馬限定G1、「ダービー」2400m、「菊花賞」3000mが3歳の2400m以上のG1レースとなっています。ステイヤーの例えとして、2400m以上のレースを6勝しているディープインパクトや、5勝しているキタサンブラックもステイヤーの馬と言って良いでしょう。

 

伝説の最強ステイヤー

 

メジロマックイーン

全12勝中、7勝が2400m以上、内3勝がG1(1990年、菊花賞、1991、1992年天皇賞・春連覇)になります。兄、メジロデュレンも菊花賞を勝利している、言わずと知れた伝説のスーパーステイヤー血統です。

 

ライスシャワー

全6勝中、4勝が2500m以上、内3勝がG1(1992年、菊花賞、1993、1995年天皇賞・春になります。ライスシャワーと言えば、やはりミホノブルボンが無敗で臨んだ3冠目の菊花賞で3冠制覇を阻止しましたレースや、メジロマックイーンの天皇賞(春)3連覇を阻止したレースが印象的です。

 

キタサンブラック

全12勝中、6勝が2400m以上、内5勝がG1(2015年、菊花賞、2016年、天皇賞・春ジャパンカップ2017年、天皇賞・春有馬記念)になります。現役当時は、血統に母父サクラバクシンオーの血が入っていることから、「菊花賞の距離は長い」や「長距離血統ではない」などと言われていましたが、結果としてはステイヤーの部類に入る名馬です。

 

2017年有馬記念

キタサンブラック/レース動画

2017年天皇賞(春)

キタサンブラック/レース動画

2016年ジャパンカップ

キタサンブラック/レース動画

2016年天皇賞(春)

キタサンブラック/レース動画

2015年菊花賞

キタサンブラック/レース動画

 

ミドルディスタンスホース(芝)

 

ミドルディスタンスホース」は中距離(2000m前後)の競走を得意とする馬のことを呼びますが、この「ミドルディスタンスホース」と言っている人に、会ったこともないです。この「ミドルディスタンスホース」は、多くの人は「中距離馬」と言っていることが圧倒的に多いので、1800mから2200mが得意な馬を「中距離馬」と呼んで大丈夫です。JRAで開催している2000m前後のG1レースは、「エリザベス女王杯」2200m(芝)が牝馬限定G1レース。「大阪杯」2000m(芝)、「宝塚記念」2200m(芝)、「天皇賞(秋)」2000m(芝)、が古馬の芝の中距離G1レースになります。「秋華賞」2000m(芝)が3歳牝馬限定のG1レース。「皐月賞」2000m(芝)が3歳限定G1レースになります。また、「チャンピオンズカップ」が古馬のダート1800mの中距離G1レース。「ホープフルステークス」2000m(芝)が2歳のG1レースになります。中距離馬の例えとして、近年では2019年、2020年の天皇賞(秋)を連覇をしたアーモンドアイや23年の宝塚記念を勝利し、2022、23年天皇賞(秋)を連覇し、さらに海外ドバイで行われたドバイシーマクラシック(G1)で勝利し、世界ランキング1位に輝いたイクイノックスが中距離馬と言って良いでしょう。

 

伝説の最強ミドルディスタンスホース

 

シンボリクリスエス

全8勝中、4勝が2000m~2200m、内2勝がG1(2002、2003年、天皇賞・秋連覇)になります。2500mの有馬記念も2002、2003年と連覇をしています。藤澤厩舎は長距離レースには出走を控える為、菊花賞には出走しませんでした。たらればになりますが、ステイヤーにもなれた逸材だった可能性もあります。

 

アーモンドアイ

全11勝中、7勝が1800m~2400m、7勝全てがG1(2018年、オークス秋華賞ジャパンカップ、2019年、ドバイターフ、天皇賞・秋、2020年、天皇賞・秋連覇、ジャパンカップ)になります。その他、1600mの桜花賞、ヴィクトリアマイルも勝利しています。まさに名牝。

 

2020年ジャパンカップ

アーモンドアイ/レース動画

2020年天皇賞(秋)

アーモンドアイ/レース動画

2019年天皇賞(秋)

アーモンドアイ/レース動画

2018年ジャパンカップ

アーモンドアイ/レース動画

2018年秋華賞

アーモンドアイ/レース動画

2018年オークス

アーモンドアイ/レース動画

 

コントレイル

全8勝中、7勝が1800m~2400m、内4勝がG1(2019年、ホープフルステークス、2020年、皐月賞ダービー、2021年ジャパンカップ)になります。父ディープインパクト以来の無敗の3冠馬。鞍上の福永祐一騎手が「ベストは2000m」と当時インタビューで答えていました。

 

2020年日本ダービー

コントレイル/レース動画

2020年皐月賞

コントレイル/レース動画

2019年ホープフルステークス

コントレイル/レース動画

 

まとめ

 

スプリンターマイラーステイヤーこの3つの言葉は覚えて下さい。競馬ビギナーの貴方が、仮にこの言葉を使っただけでも、貴方の周囲の競馬好きの人は、「お!勉強したんだ」って感じるはずです。 

 

管理人
ミー

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