【栄光の名馬】キズナ・戦歴・G1勝利産駒

日本で起きた東日本大震災の後、「絆」と言う言葉が盛んに使われるようになった。日本語の「絆」を馬名に採用しようと考えるようになった人物がいます。普段は外国語の辞書を用い、これまで所有馬1400頭に名前を与えてきたが、初めて日本語の採用することにしました。ノースヒルズの代表である前田幸治氏である。馬名案「キズナ」を2011年産世代で最も評価の高い馬に与えようと決意し、弟である前田晋二氏をキズナのオーナーにしました。デビューから2戦は佐藤哲三騎手がキズナに騎乗をしていましたが、落馬による負傷により、武豊騎手へ乗り替わりが決まりました。キズナに出会う前の約3年ほどは武豊騎手も成績が振るわなかったが、佐藤哲三騎手とも関係性、ノースヒルズ、前田幸治氏との関係性から、前田幸治氏はキズナの鞍上に武豊騎手を指名します。2戦騎乗するも結果を残せず、3戦目の毎日杯、4戦目の京都新聞杯でキズナと武豊騎手の息が合い、キズナ本来の強さが発揮されます。第80回日本ダービーは1番人気に支持をされ、後方待機策から直線を力強く伸び、ゴール前でエピファネイアを差し切り、キズナと武豊騎手がダービーを勝利します。レース後のインタビューでは武豊騎手が「僕は帰ってきました！」と不調だった成績を払拭する言葉を残しました。また、後に、武豊騎手は、「キズナとの出会いがなければ引退をしていた可能性もあった」と話しています。一頭の馬キズナが数々の絆をもたらしました。